NHKドキュメンタリー「自閉症の君が教えてくれたこと」でも放映された、東田直樹氏が「障害」とは何かと問う書である。おそらく世界初の“メッセージ”なのだろう。天才的芸術家はこういった心象を持つ人びとなのだろうと強く感じた。著者は、「飛び跳ねたり叫んだりすることは苦しいんだ」と語る。‘健常の人’の物差しは、自らの「経験則」がでしか判断できないのではないかと言っているようだ。すなわち、我われ人間の「普通」か「普通でない」かは、何を基準とするのかと鋭く問うている。
NHKドキュメンタリー「自閉症の君が教えてくれたこと」でも放映された、東田直樹氏が「障害」とは何かと問う書である。おそらく世界初の“メッセージ”なのだろう。天才的芸術家はこういった心象を持つ人びとなのだろうと強く感じた。著者は、「飛び跳ねたり叫んだりすることは苦しいんだ」と語る。‘健常の人’の物差しは、自らの「経験則」がでしか判断できないのではないかと言っているようだ。すなわち、我われ人間の「普通」か「普通でない」かは、何を基準とするのかと鋭く問うている。
いわゆる「養護施設・支援施設」で学んでいる、周りとうまく共存することが容易にできない人びとが自分自身を見つめていることは、いかに我々が「自分自身のことを自分はどこまで知っているの?」と非常に根源的な「課題」を突きつけられているのだろう。著者が語る「飛びはねる」思考に我々はどれだけ共感できるのだろうか。初めて教えられることばかりであった。
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