5月4日の安倍首相の会見で、6日が期限だった「緊急事態宣言」に関して全都道府県を対象としたまま今月31日まで期間延長すると。何の科学的根拠も示せず、役に立たない専門家会議の実力・実態が明らかになった。日本の新型コロナウイルス対策は迷路に入り込んでしまった。つまり成り行き任せということである。
アジアでは中国が脱したというのは疑わしいが、台湾・韓国では制限の解除に向かい始めた。ヨーロッパではドイツが出口を模索中である。日本と大きく違うのはいずれも膨大な検査結果に基づいての議論がもととなっている。人口当たりの日本の検査数は圧倒的に少ない。韓国の12%に満たず、ドイツの4.5%と話にならない。
専門者会議の言い訳が振るっている:
「韓国やシンガポールでは、SARSやMERSの経験から、PCR検査態勢を拡充してきた。国内では、こうした感染症の患者が多数発生したことはなく、地方衛生研究所の検査体制の拡充を求める声が起こらなかった。」
「2月下旬には必要とされる場合に、適切に実施する必要があり、限られた検査の資源を重症化のおそれがある方の検査のために集中させる必要があった。」
「3月初旬からは政府などに対し、PCR検査体制の拡充を求めてきたが、検査の件数は、感染者が急増した3月下旬以降もなかなか増加しなかった。」
「検査の調整を行う保健所の業務過多や、入院先を確保するための仕組みが十分機能しない地域もあった。」
「検査を行う地方衛生研究所が限られた資源の中で通常の検査も並行して行う必要があるのに、マスクや防護具の圧倒的な不足した。」
こんなことを会見でぬけぬけと宣う専門家会議などいらないだろう。何のためにいるのか存在価値なし。こんな連中を選んだ政権はもっと罪が重い。批判しないメディアも同列である。結局自分の身は自分で守るしかないわけである。
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